12月は師走というだけあって忙しい!
12月のことを「師走」(しわす)と呼ぶことがありますが、これは年末が忙しい時期であり、走り回る時期であるという意味からつけられた言葉だと言われています。実際に現代人にあてはめて考えても、12月が一年で最も忙しい時期であることは納得いくのではないでしょうか。クリスマスに年越しの準備、大掃除に新年を迎えるための準備など、様々なイベントが私たちを待ち受けています。さらに世間を見回しても、年末はイベントやセールで大賑わいを見せる時期であり、一番街が活気づく時期であるともいえます。さて、この一年で最も忙しく、大賑わいを見せる12月には、どのような風物詩が楽しめるのでしょう。
12月の行事
針供養
12月8日は針供養の日ですが、主に関西を中心とする西日本において針供養が行われる傾向があります。関東を中心とする東日本では2月8日を針供養する日とする傾向があります。さて、この針供養の日とは、一体、どのような行事かというと、豆腐やこんにゃくといった柔らかい食べ物に、使いものにならなくなった針を突き刺し、神社で供養をしてもらうというイベントになります。なぜ、豆腐やこんにゃくに針を指すのかというと、今まで硬い布ばかりを指してきた針に対する労いの気持ちからきているもののようです。最後は柔らかいものを指してゆっくりお休みくださいという意味が込められています。この針供養の歴史は古く、平安時代から続く風習だとも言われています。
冬至
冬至に当たる日は、毎年変わりますが、大体12月下旬頃に冬至を迎えます。冬至に「ん」のつく食べ物を食べると運が上がると言われています。代表的なものは“かぼちゃ”でしょうか。かぼちゃは別名“南京(なんきん)”と呼ばれる野菜であるため、冬至にかぼちゃを食べると縁起がよいと言われています。他にも“ニンジン”に“にんにく”、“うどん”などの食べ物なども「ん」がつく食べ物なので縁起がよいと言われています。子供達には“プリン”を食べさせても良さそうですね。
クリスマス
12月24日がクリスマス・イブ、12月25日がクリスマスの日です。一般的にクリスマス・イブの夜にご馳走を食べ、サンタクローズにプレゼントをもらうというのが定番となっています。さて、日本でもビッグイベントになっているクリスマスですが、この日のことを、キリスト教祖であるイエス・キリストが生まれた日だと勘違いしている人はいませんか?実はクリスマスとはイエス・キリストが生まれた日ではなく、生まれたことを祝福する日と解釈する方が正しいです。イエス・キリストがいつ生まれたのかは不明とされています。
大掃除
大掃除とは、新年を心新たに迎えるため、そして歳神様を気持ちよくお迎えするために行う風習です。普段、掃除が行き届かない場所を念入りに掃除し、隅々まで綺麗にする行事となっています。歳神様が家にやってくると、その家に幸運が訪れると言われています。受験などの勝運や恋愛成就、金運などをアップさせたいのなら、歳神様を呼び込むために大掃除をしてみてはいかがでしょう。
12月が見頃の花
- アマリリス(11~2月)
- ツバキ(12~4月)
- イチゴノキ(11~12月)
12月に旬を迎える食べ物
【海の幸】
- ナマコ
- ズワイガニ
- アンコウ
【山の幸】
- カブ
- ねぎ
- ブロッコリー
【フルーツ】
- レモン
- みかん
今月のレシピ:レモンのハチミツ漬け
レモンにはビタミンCが豊富に入っているため、風邪予防に効果があります。
用意するもの レモン、はちみつ
- レモンを洗う。
※ちなみに輸入レモンには防カビ剤や農薬が使われています。水で洗ってもこれらの農薬は落ちません。皮ごと食べたいのなら、国内産のレモンを使いましょう。 - 皮ごとのレモンを1センチ幅で輪切りにする。種は取り除く。
- タッパーにレモンを入れ、はちみつをかける。一晩寝かせれば出来上がり。